4 生誕の地・小田原付近の足跡
◇ 生家
小田原市栢山にある二宮尊徳翁の生家。敷地内には報徳記念館があり、尊徳翁の生い立ちや業績が展示、紹介されている。
◇ 捨て苗を育てた田
「積小為大」の教えの原点がここにある。幼い金次郎が捨てられた苗を栽培し、収穫をあげて家計の足しにしたという田がこの場所である。現在は小さな広場になり記念碑などがある。遠くに見える富士山と手前の矢倉岳は、金次郎の時代と変わらない姿で足柄平野西方にそびえている。
◇ 油菜を育てた仙了川の土手
金次郎は、このあたりの土地に油菜を栽培し、それを油に替えてもらい夜間の勉学の時の灯りとして使ったという。ここにも積小為大の実践がある。
◇ 松苗を育てた土手と酒匂川
生家近くの酒匂川の土手。父の代わりに堤防の補修などの労役に出たり、松苗を育て、堤防を守るため植樹をしたと伝えられる場所。
◇ 柴刈りの道と腰かけ石
金次郎が柴刈りに出かけていた箱根山東麓の矢佐芝付近。道の左上に金次郎が休んだという「腰かけ石」が残されている。平成22年地元の有志の浄財により金次郎像が建てられた。